【出演】上智大学大学院教授…佐藤啓介
哲学者バークやカントの理論では触れられていなかった、崇高の体験がもつある種の「神々しさ」「宗教性」。そこに着目し、その体験を論じたのは、20世紀の宗教学者ルドルフ・オットー(1869~1937)でした。オットーは聖なるものの経験は、崇高体験と近いものと分析しています。そしてゴシック建築や水墨画などの芸術作品にも聖なる崇高体験を見いだします。今回はオットーの理論を通して崇高の美を考えます。
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