『異邦人』は、カミュが『ペスト』を発表する5年前、1942年に出版した代表作のひとつです。平和で何もすることのない凡庸な一市民が、それぞれの瞬間の判断で「どうでもいい」「どうでもいい」と積み重ねていったあげく、最後に死刑にされてしまうという「不条理」を描きました。今回は、世界中の人々に衝撃を与えたこの作品をどう捉えたらいいかについてお話しします。
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