『万葉集』には大伴家持が歌った亡き妻への挽歌が多くあります。これは「亡妾悲傷歌(ぼうしょうひしょうか)」とも言われ、家持は失った妻への想いを歌にしました。こうした亡き妻への歌は、さかのぼると柿本人麻呂や家持の父親である大伴旅人にもあります。家持はこうした歌の伝統にのっとりながらも、季節(秋)の移り変わりを素材として歌うことで、妻との死別を歌にする新しい試みをしているとも言えます。
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