教子😈
教子😈
@booooobee
第一試合、隻腕の剣士・藤木源之助の前に現れた相手は、盲目・跛足の剣士、伊良子清玄だった。まともな試合ができるかどうか危ぶむ周囲の心配をよそに、伊良子は奇妙な構えを取る。刀を杖のように地面に突き刺して足の指で挟み、体を横に大きくのけ反らせるように捻るという構えに群衆が唖然とする中、藤木はまったく動じることなく刀を抜き放ち大きく構える。両剣士には浅からぬ因縁があった。  7年前のある日。「濃尾無双」と謳われた剣豪・岩本虎眼が掛川に開いた「虎眼流」の道場に、伊良子が道場破りとして訪れる。伊良子は師範代藤木を骨子術によって破るが、次に相対した師範の牛股権左衛門に追い詰められ、降参し入門を希望する。入門を認められた伊良子は、牛股・藤木とともに虎眼流の「一虎双龍」と呼ばれることになる。腕を上げた伊良子は道場随一の剣士となり、虎眼流の後継者と目されていた。しかし、虎眼の情婦であるいくとの密通を虎眼に気づかれ、「流れ星」によって両目を斬られ、いくと共に放逐される。  3年後。掛川は忠長の領地となる。隆盛を極めていた虎眼流であったが、門弟が闇討ちされ、道場に首を晒されるという事件が発生する。高弟たちは犯人の捜索をするが、その中で高弟たちも同じ手口で殺害される。犯人は虎眼流への復讐を進める伊良子と判明するが、数日後に伊良子の策により分断された虎眼流の面々は刺客の襲撃を受ける。藤木と牛股は刺客を返り討ちにするが、虎眼は秘剣「無明逆流れ」により伊良子に斬られ、濃尾無双の伝説はここに幕を閉じた。  仇討を決意する藤木と牛股は「無明逆流れ」を破るべく研鑽を続け、三重と共に師の無念を晴らそうとする。家老・孕石備前守の協力を得て、伊良子と藤木の果し合いの場が設けられるが、藤木は秘剣「無明逆流れ」により片腕を切り落とされ、牛股もまた伊良子に斬られる。意に沿わず生き延びた藤木だが、徳川忠長の命により自死も許されず、御前試合での再戦となった。  御前試合の場で、藤木は振り上げた刀を試合を見守るいくの眼前へ投げることで、「無明逆流れ」に空を斬らせるとともに、脇差を抜いて伊良子の懐に飛び込み、胴を両断した。死闘を演じながら互いを理解し合った藤木と伊良子は疲れからか、不幸にも黒塗りの高級車に追突してしまう。後輩をかばいすべての責任を負った三浦に対し、車の主、暴力団員谷岡が言い渡した示談の条件とは…

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